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おひな同窓会(野崎家別邸) [おでかけ徒然]

迨暇堂(たいかどう) 額野崎家には、本宅から50mほど離れた場所に、茶室のついた別邸がありまして、「迨暇堂」(たいかどう)と呼ばれています。その大広間で、毎年、「お雛様同窓会」と銘打ったイベントが開催されます。

これは、市内各ご家庭で、大事に保存されているお雛様を一斉に飾って、観光客は無論、地元の方にも、自慢のお雛様を見て頂こう、という企画。

ずらり並んだ雛壇・右

額が掲げられた玄関を上がると、すぐ大広間で、え~、幾つ並んでいるだろうか(A^^;) 数えて来なかったので判らないのですが、相当数であることは確かです。百畳敷きの大広間ですから30組ぐらいでしょうか。

ずらり並んだ雛壇・左

所狭し、というは、こういう時に使う言葉なんでしょうね(苦笑) これだけ、きらびやかなお雛様が並ぶと、圧巻と申しますか、壮観です[exclamation]

江戸末期のお内裏様

お床の間には、今回の同窓会では、一番古い、江戸末期のお内裏様が飾られていました。出品者の方は、きっと、この付近の大庄屋さんか、大店の方だろうと思われます。きっと、内蔵などで大切に保存されてきたのでしょうね[揺れるハート]

押し絵 雛の屏風いわゆる段飾りの他、掛け軸をはじめ、いろいろな形のお雛様に因む飾り物がありまして、写真は押し絵で作られた雛屏風です。

お内裏様は、もちろん、左大臣、右大将、棹持ちに衛士が、細部に至るまで見事に表現されています。女雛の冠が、チョコっと、上の端から覗いているのが、また、アクセントとなっていて、素敵でした[揺れるハート]

パッチワーク・タペストリー雛同じく、この写真も、ちょっと見には、押し絵と同じように写真では見えますが、こちらは、パッチワークで作られたタペストリー。それぞれのお雛様のお召し物も、古代生地を使って、その趣きや風合いを活かした作品です。十二単などは、それは、それは見事な腕前をご披露なさっていらっしゃいます☆

うたも、若い時に、パッチワークに挑戦しましたが、形通りに縫い上げる、というのが、大変な上に、綿なんぞ使うものですから、結構、ひと針、指すのもチカラが必要で、針で指先が、おかしくなった覚えがあります(笑) このタペストリーのお雛様は、一体、一体を、本当に丁寧に仕上げていらして、作者の方のお雛様への思いが込められているようですね。


御所造りの雛壇

今では、一般的に、ぼんぼりと屏風という飾りが多いなか、昭和の30年代頃までは、こういった、御所造のお内裏様の段飾りが有りました。と説明してますが、実は、こういう雛壇を見たのは、うたも初めてでして、一緒に拝見した、小母様方から教えて頂きました(A^^;)

雛道具

これは、日本が豊かになって、お雛様のお道具も立派になってきた昭和40年代頃のものだと思います。うたのお雛様を父が購入した時、母が茶道具が無いのが残念、と言っていたのですが、中央付近に飾られているのが、その茶道具です。ちゃんと、茶筅やお釜、柄杓、水指(みずさし)などが置かれ、紹鷗棚(じょうおうたな)か袋棚に似た形の御棚に納まっていて、凝った作りです。

組み木細工のお雛様こちらは、倉敷の美観地区で製作・販売されている組み木細工のお雛様。右近の橘、左近の桜も、お花の部分を くり抜いて、はめ込む作りになっています。パステル調の色合いも優しく、木目のぬくもりもあって、素朴ですが、可愛らしい、お雛様です。

お茶席の時間が迫っていたので、じっくり落ち着いてカメラを構えている暇が無かったので、あまりデキの良い写真が無いこともあり、ご紹介できませんでしたが、他にも、大正時代末から昭和初期の市松人形や、元禄人形など、博多人形や、羽子板など、人形と名付くモノなら、何でもござれ、とばかりに、長い廊下などにも飾られておりました。



苔のお内裏様とぼんぼりこの後、茶席に入り、美味しい、お抹茶を戴きました[るんるん] 茶席の床の間にも、お雛様の掛け軸と、お雛様が飾られておりました。また、お道具も立派なモノばかりで、目の保養をさせて頂き、お裏さん(裏千家)のお作法も、じっくりと拝見させて頂きました。

お雛様とお茶を満喫した後、玄関を出る時、あれ?これもお雛様だ!と気付いた、水苔で作られたお内裏様☆これは、販売品でもありまして、ひと組、幾らか、お値段まで見てきませんでしたが、こういうお雛様を玄関に飾るのも、小粋で良いかもしれませんね[黒ハート]

この他、倉敷市内各地(美観地区・水島地区・真備地区・玉島地区)で、2月20日~3月7日まで、雛めぐりのイベントが開催されました。残念ながら、所用が多い時期と重なり、他の地区は、また来年までのお楽しみ、ということになりました(A^^;)☆
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